​下山 雄人(Shimoyama Yuto)

profile

修士(工学, 2019.3 筑波大学院)

2019.4 ~ 2020.3 : 公益財団法人旭硝子財団

                             博士課程日本人奨学生

2020.4 ~ : 日本学術振興会 特別研究員(DC2) 

所属: 東京大学 大学院総合文化研究科

          広域科学専攻 相関基礎科学系

          内田研究室 博士課程(2019.4 ~)

現在対象とする分野

  多孔性イオン結晶/触媒化学/吸着・反応場の設計

E-mail : s-shimoyamay <at> g.ecc.u-tokyo.ac.jp

​更新:22.01.22

​・博士論文を提出しました。1月19日に公聴会を行いました。博士論文題目「シアノ基修飾多孔性イオン結晶の触媒機能と触媒特性の解析」

・投稿論文がJACSに掲載されました。

​         DOI: 10.1021/jacs.1c10471

​採用していただいたカバーピクチャー/論文のTOC

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Chem. Lett., 2021, 50, 21-30.

​筆頭論文 inside cover

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​研究内容

​進行中のテーマと投稿論文

・学生メンバーとして参加していた 「新学術領域 複合アニオン化合物の創製と新機能」に関連する共同研究の論文化が進行中です。京都大学陰山研究室を中心とする研究で1報、学生メンバーのグループ発案の研究で1報の論文投稿を予定しております。⇒前者:論文査読中 後者:論文受理 DOI:10.1246/cl.210621


・多孔性イオン結晶(PICs)を用いたレドックス触媒の設計と触媒特性の解析(NEW)

”Oxygen Evolution Reaction Driven by Charge-Transfer from Cr-Complex to Co-Containing Polyoxometalate in a Porous Ionic Crystal”(Co内包ポリ酸からCr錯体への電荷移動により駆動される多孔性イオン結晶による酸素生成反応)
Y. Shimoyama, N. Ogiwara, Z. Weng,  S. Uchida*, J. Am. Chem. Soc., accepted (2022). DOI: 10.1021/jacs.1c10471

としてアメリカ化学会誌の Journal of the American Chemical Society に論文が掲載されました。(2022年1月19日)
また、論文のSupplementary Coverとしての採用も決まりました。
​この研究に関するスライドを公開しました。(未発表部削除済み)


​本論文では、多孔性イオン結晶の電気化学触媒としての機能を初めて見出しました。また、構成ユニット同士の相互作用によって、ポリ酸1分子当たりの触媒活性が著しく向上する”相乗的効果”が発現していること、その起源が結晶内で生じた電荷移動であることを突き止めました。本研究の知見は、多孔性イオン結晶に留まらず、ポリ酸を含む様々な複合材料の設計に活用できると期待しています。

現在は、この論文とも関連する内容の研究を進めており、論文投稿を予定しています。

​最近の出来事

・(NEW) 第11回化学CSJフェスタ(オンライン開催)で「優秀ポスター賞」を受賞しました現在査読中の論文の内容を発表しました。(2021.12)

・(NEW)学生提案型で始まった共同研究の論文がChem. Lett.にアクセプトされました。
Akinobu Miyoshi, Yuto Shimoyama, Hiroto Mogi, Hiroki Ubukata, Naoki Hirayama, Ayu Tanaka, Kenji Arai, Soichiro Morita, Tatsuto Yui, Sayaka Uchida, Teruki Motohashi, Yoshiyuki Inaguma, Hiroshi Kageyama, Kazuhiko Maeda
“Photocatalytic Water Oxidation by Phosphotungstate and Mg-Al Layered Double Hydroxide Hybrid”
Chem. Lett. 2021, accepted. DOI:10.1246/cl.210621
東工大石谷・前田研の三好さんが筆頭著者兼責任著者、私は第二著者です。Keggin型POMと複合水酸化物からなる複合体の光触媒活性を検討した論文です。(21年11月7日)

・学士取得時に取り組んでいたテーマに関する論文がAngewandte Chemieにアクセプトされました。テーマを引き継いで頂いた助教の武安光太郎先生と後輩の古川さん、研究員のSingh Santosh博士、PIの中村潤児教授との共著となります。(20.01.04公開)
"Role of Pyridinic Nitrogen in the Mechanism of the Oxygen Reduction Reaction on Carbon Electrocatalysts",Takeyasu, Kotaro ; Furukawa, Moeko; Shimoyama, Yuto; Singh, Santosh; Nakamura, Junji, Angew. Chem. Int. Ed.2021, 60,1-5., DOI:10.1002/anie.202014551
 
・アメリカ化学会のLangmuirに共著論文がアクセプトされました。(20.5.29)
「Amorphous High-Surface-Area Aluminum Hydroxide-Bicarbonates for Highly Efficient Methyl Orange Removal from Water」, Yuki Kinoshita, Yuto Shimoyama, Yoichi Masui, Yoshiteru Kawahara, Kenji Arai, Teruki Motohashi, Yasuto Noda, and Sayaka Uchida, Langmuir 2020,36, 22, 6277–6285. 
研究室HPに解説記事を執筆・掲載しました。(こちら)

受賞歴等

1.2015年度 先導的研究者体験プログラム 研究発表会「優秀賞」(2016.1)

2.第5回サイエンス・インカレ 「サイエンス・インカレ・コンソーシアム奨励賞:DERUKUI賞」(2016.3)

3.筑波大学 理工学群応用理工学類 「卒業生総代」(2017.3)

4.筑波大学 学生表彰「学長表彰」(2017.3)

5.Chem station スポットライトリサーチ:脱水素型クロスカップリング重合法の開発に掲載(2018.2,共著)

6.Tsukuba Global Science Week 「Excellent Poster Award」(2018.9)

7.筑波大学 修士論文公開審査会 「修士論文発表優秀賞」(2019.3)

8.日本学生支援機構 「特に優れた業績による返還免除:半額免除採用」(2019.5)

9.新学術領域「複合アニオン化合物の創製と新機能」若手スクール 「領域代表奨励賞」(2019.8)

10.第9回化学CSJフェスタ 「優秀ポスター賞」(2019.10)

11.日本学生支援機構 「特に優れた業績による返還免除内定」⇒全額免除採用(2020.6)

12.第10回化学CSJフェスタ 「優秀ポスター賞」(2020.10) 

13.第11回化学CSJフェスタ 「優秀ポスター賞」(2020.11) (NEW)

参加予定の学会など

2021.9 錯体化学討論会 「コバルト含有ポリ酸を基盤とする多孔性イオン結晶の合成と相乗的な酸素生成触媒活性の解析」(PF2-04) 発表済

2021.10 CSJ化学フェスタ  発表済

2021.11 日韓触媒シンポジウム 発表済


東京大学 大学院総合文化研究科 広域科学専攻の内田研究室でポリ酸という金属酸化物クラスターを基盤とする研究を行っています。これまでに取り組んできた電気化学、錯体化学、触媒化学、メカニズム解析の知見を多孔性イオン結晶と組み合わせることで新しい領域の開拓を目指しています。汎用的で次のステップの道しるべとなる知見を得るために、現象論に留まらず、”なぜその現象が起きたのか”、”どこでその現象が起きたのか”まで掘り下げることを大切にして研究を行っています。